アカイイトの用語解説にある「子安の木」の解説や漢籍に登場する槐の説明等。

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■子安の木

福岡県粕屋郡宇美村大字宇美の、郷土宇美八幡の境内に「子安の木」という神木がある、数百年を経た槐の老樹で、口碑によれば、神功皇后、三韓より凱旋し給い、折柄御産月が近づいたので、御産所を此の宇佐の里に定めさせ給うた、産が宇美に通うたからであろう、そして御安産の禁厭にと、産舎の外に槐の木を植え、皇后はその東に向かって枝に縛らせたまい御安産遊ばされた、その槐、根付いて稀有の大木となり、瑞枝さし交え、青葉茂って今に栄えて居る、それが為か古は皇后、皇女を始め奉り、御安産殿に入らせ給う時は、必ず御衣桁にこの木を用いさせ給うとある。『子安の木』の名もそれからである。

■槐の巨木

和歌山県有田郡湯浅町国津神社境内の槐は樹齢八百年、地上15メートル、幹廻り3メートル、樹の高さ一四.五メートルという日本一の槐である。

■三公の木

『周禮周官』によると 面三槐三公位焉 と、周の世には、太師、太傅、太保の三公、外朝に三槐を植え、これに向かって座すと言う、これから三公の位の事を『槐位』というに至った、槐宸と書いて天子の宮殿を意味する。 日本では左大臣、右大臣、内大臣を三公と言った。

■神聖な木として崇拝される理由

『本草綱目』によると、槐は虎星の精であるとなし、 老槐はよく火を生じ、丹を生じ、その神異いろいろある、 殊に貴ぶべきは、槐の音は懐に通じ、懐は『ふところ』にして言の歸するを意味する、これが為、太古判官が訴訟を聞くに当たっては必ず此の木の下を以てしたと、これ即ち『その精をして、實に歸せしむるにある』と言うのである。

参考文献
『樹木と芸術』 金井紫雲 著 芸艸堂(国立国会図書館デジタルコレクションより閲覧)

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